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今やIoTは一部の企業のみが扱う最新テクノロジーではなく、中小を含め幅広い業界で活用のできる"ツール"であると言えます。小売業界におけるアプリを介した商品提案。流通業界における倉庫内作業効率化やスムーズな配送管理。さらに、製造業界での機器オートメーション化など。すでに多くの場所で、IoTは活躍の幅を広げています。そこで今回は、IoTの企業における活用状況と、期待する内容を詳しく調べるために独自のアンケートを実施しました。現在IoTの導入を検討されている企業のご担当者様は、ぜひ参考までにご覧ください。

4割が前向きに検討中!IoTのビジネス活用の現状調査の結果

まずは現状のIoTの普及状況を調べるために、100名の方へ「IoTをビジネスで活用していますか?」というアンケートを実施しました。1位から4位まで、それぞれの選択肢に寄せられたコメントと共にご紹介していきます。

売上アップに繋げたい!1位「前向きに検討中(情報収集中)」
  • 人材不足が深刻化しており、今後の国内製造業の生き残りには欠かせない課題となっている。加えて、現在は国などからの支援が手厚く取り組みやすい環境が整備されているから。(大阪府・62歳・男性)
  • さまざまなもの同士がつながるIoTに、多くの期待をしています。初めて携帯電話が普及したころやインターネットが出始めた時の感動が、もう一度くる気がしてなりません。(香川県・38歳・女性)
  • 現在充分に活用できる人材がおらず募集中で、ぜひ売上向上のため活用したいと思っています。 (鹿児島県・33歳・男性)

もっとも多く票があつまったのは「前向きに検討中」という意見。コメントには、人手不足の解消や売上アップを望む声が多く集まっています。さらには「イノベーションにつながって欲しい」といった願いもあり、まさに"前向き"な検討が行われているという印象でした。

なかなか上司に理解されない...。2位「検討したいが自社の環境的に難しい」
  • 自分の会社にも導入したいが、なにぶんノウハウもなく、わからない事たらけの為に踏み出しにくい。(奈良県・41歳・男性)
  • 企画業なので、新しい社会的なシステムに興味がありますが、周囲に導入した企業や団体&個人がいないので様子見であります。(兵庫県・58歳・男性)
  • 検討しようと社内では話が出たが、なかなか上手くいきません。まだこれから環境整備を経て、その後の話しになると思われます。 (岡山県・40歳・男性)

興味等はあるものの、導入には至らなかったという選択肢が第二位に。コメントには、検討までは進んだものの、導入困難という結論になったという声も少なくありませんでした。なお具体的な理由としては、「ノウハウがない」「コストが用意できない」「セキュリティ環境が整わない」「人手が足りない」といったものがあり、導入を見送る企業が多いようです。

利用するメリットを感じない。3位「活用予定なし」
    lotとは分析などに特化したシステムだと認識しているが、今の所社内で使用用途はないし、現在の設備で利用するメリットも感じられないから (神奈川県・21歳・女性)
  • 現在の段階で不確定な要素が多いAIに頼るつもりはありません。 (福岡県・28歳・男性)
  • そもそも複雑な業態ではないためメリットを感じられません。(北海道・57歳・男性)

現在、IoTの活用予定なしとお答えいただいた方からの意見としては、そもそも自社の業界での運用が進んでいないというものや、現場での混乱、不確定要素の多さといったものが並んでいます。また、「そもそもIoTというものが何なのかよく分からない」といった声も多く聞かれました。

企業によって導入例はさまざま!4位「活用中」
  • 社内にてヒーリング音楽を流している。この音楽はPCにて作成されるが、同じ音程、音階、リズムを刻まないというプログラムで音楽を生成されている。 (東京都・53歳・男性)
  • 以前会社内で盗難があったので、監視カメラをネット接続にして、異常感知すればスマホで録画内容が見れるようになったのでとても重宝してます。 (群馬県・59歳・女性)
  • 自社の製品のトラッキングのために、RFIDを活用している。在庫を探す時間が省け、非常に楽になっている (富山県・48歳・男性)

「活用中」とお答えいただいた方からは、具体的な利用方法についての声が届いています。監視カメラ等への組み込みで工場やオフィスのセキュリティを向上したり、在庫管理等での利用で作業効率化を図ったりといったコメントが集まりました。また、今後さらに活用の幅を広げていきたいと検討しているといった意見も寄せられています。

最もIoTを活用したいシーンは「データの収集・解析」の結果に

次に、「どのような'IoTを活用したいですか?」というアンケート結果についても見てみましょう。まずはランキングから発表します。

1位: データの収集・解析 ・・・39%
2位: リアルタイム把握ができる荷物追跡・・・17%
3位: アプリをダウンロードしたユーザーに通知を送る購買促進・・・16%
4位: 倉庫内作業の効率化・・・14%
5位: 現場の設備・機器間のデータ連携・・・13%

もっとも多い票の集まった「データの収集・解析」には、以下のようなコメントが集まっています。

  • 試作部品を手掛けており、少量多品種生産が主体の事業のため生産効率が悪い。機械稼働の詳細データの分析から効率性が高まる改善を導きたい。(大阪府・62歳・男性)
  • より多くの情報を集めることによって会社の経営をより有利に運べるため、データの収集に重点を置いたIoTを活用したいです (埼玉県・26歳・男性)
  • いちいち人が移動してやっていたものを、一箇所で集約できれば、効率化が望めます。(北海道・46歳・男性)

コメントで多かったのは、現状の作業効率化や機械のパフォーマンス向上といったものでした。これは4位にもなっている「倉庫内作業の効率化」に重複する部分とも言えるので、その票も含めるとかなりの期待度が考えられます。また、データの収集・解析を通じて、自社の優位性や課題を洗い出し、経営に生かしたいという声も寄せられています。データの利用法は幅広く、IoTがその素材集めに適しているということを多くの方が認知されているようです。

IoTのビジネス活用で最も期待することは「売上の拡大」

利益の向上に繋げたい!「売上の拡大」
  • 売り上げを拡大することによって、より精度の高い商品の開発などをおこなうことができるようになるため、IoTには売り上げの拡大を期待します (埼玉県・26歳・男性)
  • お客様といかに深くつながれるかがポイントになります。IoTでは、その手助けをしてくれる新しいツールとして考えています。 (香川県・38歳・女性)
  • 新しいシステムは、新しい社会的な視点を示してくれるので、それを活用しての具体的な売上向上策登場を期待しています。 (兵庫県・58歳・男性)

もっとも多く票が寄せられていたのは「売上の拡大」。IoTの利用によって、お客様のニーズを探ることにより、よりよい商品やサービスを届けることで売上を伸ばしたいという考えがあるようです。また、広告費の削減や施策立案のヒントにも活用しようという声が挙がっています。

単純作業を無くしたい!「人に依存した作業の削減」
    • 人手の場合は時間や賃金に影響が出やすいので、効率化を図ることで対応力のアップを図りたいと考えています。 (岡山県・40歳・男性)
    • 試作部品は品質の作りこみが不十分なまま生産開始になることがほとんどで人のスキルに依存しているため。 (大阪府・62歳・男性)
    • 人員が少なく、そのぶん残業が多い関係で職場内での不満も多く、改善していきたい為。 (宮崎県・59歳・男性)

「人に依存した作業の削減」という選択肢を選ばれた方からの意見として多かったのは、作業を効率化することで人件費の削減や人員不足解消でした。特に、単純作業のオートメーション化に期待を寄せる声が多かった印象です。さらに、マンパワーで行っていた作業をIoTによって分散させたいといった要望も届いています。

生産性を向上させたい!「ミスの防止」
      • 個々の製品にRFIDタグがついているため、置き場所を忘れたというような人のミスを軽減できる (富山県・48歳・男性)
      • 流通させる上で、在庫の管理や荷物の追跡など正確に把握できるようになること。 (福岡県・41歳・男性)
      • ミスにより、個人情報漏洩が発生するリスクを軽減することができる。 (埼玉県・28歳・女性)

ヒューマンエラーの削減は生産性の向上やセキュリティ、クレームの減少といったメリットにつながります。「ミス防止」の選択肢をチョイスしていただいた方からのコメントにも、このことが多く書き込まれていました。特に今回のアンケートでは、流通業界の方からの意見が多く、在庫管理や配送などの面で活用の幅が多いようです。

無駄な作業時間を無くしたい!「作業時間の短縮」
  • 作業時間を短縮し従業員がワークライフバランスの向上をできたらと思います。 (奈良県・34歳・男性)
  • 集中しているタイミングを知ることができれば一時的に人員配置を増やすなどが行える。 (北海道・38歳・男性)
  • 報告資料の作成に社員が残業をしている状態があまりに非生産的だと思うから。 (大阪府・28歳・男性)

IoT活用によりデータの収集・解析がスムーズに行われれば、大きな作業時間の短縮につながります。コメントでも寄せられているとおり、報告書の作成などの業務はオートメーション化するのがスピード・クオリティにおいても優位性があります。結果として、人件費の削減やスタッフの負担軽減につながるという声が見られました。

自社の弱みを強化したい!「品質の向上」
  • データを分先することにより強みと弱みを明らかにしたいです (兵庫県・33歳・男性)
  • 昨今、スマート農業という言葉をよく聞くが、各IoTセンサーで現場を見える化することで、これまで経験と勘にたよっていた事柄を誰でも同じ品質を担保することができるため。 (東京都・53歳・男性)
  • 企業の信頼を得るための、品質の向上を期待しています。それにより、効率化と信頼等のメリットがあると思います。 (埼玉県・43歳・男性)

データ収集・解析はIoTの得意とするところ。これを活用することで、品質の改善を行いたいという声が集まりました。また、収集したデータを基に、自社の弱みを見つけ改善。その結果、より良い商品・サービスの提供につなげたいといった意見も見られます。

顧客のニーズを満たしたい!「顧客対応力の向上」
  • 小売業としては、顧客対応が重要な鍵となってきます。新規顧客を開拓するだけでなく既存客も満足させられるように努力していきたいと思います。 (神奈川県・54歳・女性)
  • よりお客様のニーズに合わせた営業活動が可能になると思ったので。 (奈良県・41歳・男性)
  • IoTによる情報収集により、よりよいサービス実現をしたい。 (北海道・23歳・男性)

従来、顧客がどのような想いを持っているのかは、直接のフィードバックに依存するより方法がありませんでした。一方、IoTの導入によって数多くのデータ収集が可能となり、解析によって"顧客の気持ち"が分かるようにまで時代は進んでいます。「顧客対応力の向上」の選択肢を選ばれた方からの意見としても、こうしたメリットを享受したいという声が多く聞かれました。

平成27年版「情報通信白書」(総務省)では、「ユビキタスからIoTへ」という項目が掲載され、そこには2020年までに530億個のIoTデバイスが拡大されると予想されています。コンシューマ向けはもちろん、ビジネス領域でも活用が進むIoTは、今後さまざまな企業にとってのマストツールになることは明らかです。今回のアンケート結果を参考に、ぜひ導入を検討してみてください。

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