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2015年から注目を集め始めた「フィンテック」が、日本の様々な業界に広がってきています。フィンテックエコシステムとはどのようなものなのか、フィンテックによって何が起きるのか。現在、どのようなサービスが稼働しているのかを解説します。

フィンテックとは

FinTech(フィンテック)とは、Finance(金融)とTechnology(技術)をつなげた造語です。もともとは、ATMやインターネットバンキングなどのサービスを指して使われる言葉でしたが、現在ではスマートフォンや人工知能(AI)など、最新の情報技術を活用した新しい金融サービスを意味するトレンドキーワードとなっています。

金融業界は、近年まで法規制によって新規事業者の参入が阻まれていました。しかし現在は規制緩和によってベンチャー進出が促され、金融業界のサービス革命が起き始めています。

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フィンテックエコシステムによって何が起こるのか

現在、様々なフィンテックサービスが登場し、金融サービスのエコシステム化が進んでいます。特徴的なのは、スマートデバイスとの連携です。スマホ一台で自分の資産をまとめるウォレットサービスが登場し、時間も場所も問わないマネー管理が可能になりました。それにともない、大手銀行の役割にも変化が起きました。「お金を置いておく場所」としての役割に加え、他社の金融サービスとの連携に対応する使い勝手のいいシステムが実装され、より手軽に、きめ細やかにお金を動かすことが可能になっています。

個人ユーザーにとってのフィンテックエコシステムは、金融サービスをより身近に、便利に使う機会になるでしょう。フィンテックエコシステムの発展によってマネーの流動性が上がり、経済活動の活発化が促されると考えられています。

国内で提供されているフィンテックサービス

現在、国内で稼働しているフィンテックサービスには、個人向けはもちろん、小規模事業者や会計事務所向けなどさまざまなものがあります。

個人向けフィンテックサービス
  • 複数の金融機関から取引明細を自動取得する口座管理サービス
  • レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで文字を読み取り、記入してくれる家計簿サービス
  • マネーに関する考え方をアンケートで答えるだけでロボットアドバイザーが最適なポートフォリオを設計し、自動で投資資産を管理してくれる信託サービス
事業者向けフィンテックサービス
  • スマートデバイスにアプリをインストールし、安価な読み取り端末を接続するだけでクレジットカード支払いに対応できる決済サービス
  • 無料のクラウド会計ソフトウェアを通し、仕訳や年末処理を代行する企業向け財務会計サービス

上記例をはじめ、低コストで効率のいいマネー管理をサポートするサービスが、数多くリリースされています。

おわりに

テクノロジーの発展によって、従来の金融機関では未開拓だった分野でのサービス革命が進んでいます。フィンテックサービスをつなげるエコシステムが、これからの金融サービス進展の鍵になるでしょう。

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